穴吹邸リニューアルオープンについて
直島や豊島、小豆島など、瀬戸内の穏やかな気候と美しい自然に恵まれた島々を舞台に開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」。
その島々への船(フェリー)が発着するマザーポートが香川県高松市の高松港です。
島巡りの拠点となる高松エリアの宿泊施設にはシティホテルやビジネスホテルは多くあるものの、ハイエンドなホテルや旅館等は無く、現代アートを楽しみに来た来訪者にとって宿泊のバリエーションは多くありません。
弊社、有限会社INAKA TOURISM(香川県高松市、代表取締役/穴吹英太郎)は、地域に残る邸宅をリノベーションした一棟貸しラグジュアリーホテルをリニューアルオープンします。
※以下、9月27日発信のプレスリリース(PR times)に、より詳細な情報を付加した内容となっております。
邸宅まるごと一棟貸し、邸宅ホテル「穴吹邸」リニューアルオープン
日本三大水城(海上の要所として海際に建てられた、海水をお堀に利用した海城)「高松城」の城下町として栄えた香川県高松市。
アートや建築との関わりも深く、市内には国の重要文化財に登録された丹下健三氏の香川県庁舎、生前に香川にアトリエを構え活動していたイサムノグチ氏の庭園美術館、2025年にはSANAA妹島和世氏設計の新県立体育館が完成予定です。
その街に日本庭園と建屋を含めた888平米の邸宅を構えるのが穴吹邸です。
高松港にほど近い街中に、静かに佇む邸宅。888平米の敷地内に日本庭園、露天風呂、フィンランド式サウナを備えた一棟貸し宿泊施設です。
宿泊は1日1組貸切(9名まで)にてご利用いただきます。
自身もその家に暮らしていたオーナー自らがゲストをお迎え、チェックイン(15時~)からチェックアウト(~12時)まで、ゲストが自分の家のようにリラックスした滞在をサポートします。
2022年9月29日よりリニューアルオープン(現在プレオープン期間)します。
穴吹邸のヒストリー
穴吹邸は1970年、現オーナー(穴吹英太郎)の祖父、穴吹夏次によって建てられました。戦後、戦地から帰った祖父が立ち上げた工務店の社長本宅として、祖父自ら建設した邸宅です。
高松市の中心に静かに佇む穴吹邸は、曽祖父から孫の代まで4世代をまたぎ穴吹家を、そしてこの街を見守ってきました。
時が経ち家族のライフステージが変わり、2015年に穴吹邸は「空き家」になりました。家主を失った邸宅は、庭が荒れ、建物も痛み、かつてあった活気がみるみる失われていきました。
祖父が故郷に尽くした人生の象徴であり、家族の思い出が残るこの家をどうしても残したい。行き着いた選択肢が「宿泊施設」への転用でした。
2019年秋より民泊施設としてオープン、今回のリニューアル工事を経て、フルサービス付きの一棟貸しホテルとしてリニューアルオープンします。
『穴吹邸は、亡くなった祖父から受け継いだ屋敷を改装しています。祖父は戦後、大工から建築会社を興した人物で、焼け野原の街で豊かな暮らしをつくろうと汗を流しました。その屋敷を、今度は心の豊かさのために使わせてもらう。カタチは違っても志は祖父と同じつもりです。』(現オーナー/穴吹英太郎)
新コンセプト『時を休む宿』
瀬戸内の自然を感じる広い邸宅で、忙しい時間の流れから解放され、北欧のようにゆったりとした価値のある時を過ごす。これが穴吹邸からの提案です。
旅も、休日も、そして時間も、消費から持続へ。
時を休む一棟貸しの宿で、気心知れた仲間たちと心身を健やかに保つ休みを過ごしませんか。
伝えたい概念『時休』
「時休」とは、なににも縛られない時間を作る休みのことです。 ゆったりとした時間を過ごして、心身の健康を保つ休日。ストレスが多く幸福度が低い日本人にとって、これから必要になる概念です。
『日本人の旅行スタイルはスタンプラリー化していてとにかく慌ただしい。 日本の旅には、過ごし方の幅を持たせる必要があり、 時間の余白を楽しむ過ごし方に価値を持たせたい。現代人に必要な旅での過ごし方を提案したいと考えました。』(現オーナー/穴吹英太郎)
瀬戸内ヒュッゲを感じる3つのコンテンツ
コンテンツ(1) :北欧家具で寛ぐ(ゆっくりとした時間を演出、家族や仲間との時間を楽しむ)
※使用家具ブランド:CARL HANSEN & SON(カール・ハンセン&サン)、FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)
コンテンツ(2) :マインドフルネスな「整う」コンテンツ(サウナ、露天風呂、食事、アート)
・屋外スパと本格派サウナ
・ ガストロノミーを体験できる朝食と夕食
※夕食、朝食ともに地元で活躍するシェフが目の前で調理致します
コンテンツ(3) :瀬戸内海の優しい非日常(静かな凪の海に美しい多島美)
※貸切ヨットクルーズや海辺のサイクリングなど、高松での瀬戸内ヒュッゲな過ごし方を提案します。
香川のクラフトを感じる
穴吹邸には香川のクラフトマンシップを感じられる箇所が随所にあります。大工である祖父が手がけた和室や、デンマークや日本のデザイナー家具など、滞在をより豊かにする空間を演出してくれています。その中でも以下のお伝えしたいストーリーがあります。
○日本庭園と庭師
穴吹邸の門をくぐると、樹齢100年を超える荘厳な黒松がゲストをお迎えします。
松は本来、上へ上へと伸びる習性がありますが、こうして横方向に美しく枝を伸ばし形を維持できるのには、熟練した「庭師の技」の存在があります。
香川県高松市には、お庭の国宝「特別名勝」に指定される「栗林公園」があります。
園内には1000本を超える手入れ松があり、多くの木が樹齢100年を超える見事な枝ぶりを表現しています。約4世紀前に生まれたこの庭園は、庭師から庭師へ、世代を超えて受け継がれた生きる芸術品ともいえます。
ここ高松市の庭師には、この庭園を受け継ぐ中で培われた日本でもトップクラスの「庭師の技」が蓄積されているのです。
※栗林公園は、フランスの旅行ガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』において、「わざわざ旅行する価値がある」を意味する最高評価の三つ星に選ばれています。
○石大工の技術
邸内に入ると目を引く庵治石の壁があります。
日本三大花崗岩の一つとして知られる「庵治石」は、香川県の庵治地方でしか採れない世界最高級の銘石。その稀少さと上品さ、細かい細工を施しても風化しづらい耐久性の高さから「花崗岩のダイヤモンド」とも称されます。
高松市にはイサムノグチ庭園美術館があり、同氏がここ香川にアトリエを構え活動していたのもこの石材とそれを加工する高い技術を持つ石大工の存在があったからなのです。
※お庭の灯篭、サウナストーンにも庵治石を利用しています
新しく完成した屋外スパと本格サウナ
今回のリニューアル工事で新しくできたスペースが屋外スパです。
穴吹邸には貸切利用できる露天風呂とフィンランド式サウナがあります。温泉旅館と同様に、露天風呂は24時間利用可能、複数人で入っても余裕があります。
サウナでは、フィンランド製の薪ストーブを使用。廃棄予定だった庵治石をサウナストーンに活用し、さらに地元の間伐材(薪)を薪の燃料に利用しています。
今後は地元事業者と連携し、アロマオイル生成の副産物としてできるアロマ水を利用したロウリュウ(熱したサウナストーンに水を注ぎ蒸気を発生させる)に使うなど、利用されていなかった資源の活用し、より香川らしさを感じられる体験にしていきたいと考えています。
その他にもミニバーを備えるウッドデッキと休憩スペースもあります。大人が時間を忘れてリラックスできる、自慢のスペースが完成しました。
2022年9月29日 瀬戸内国際芸術祭(秋会期)と同時にオープン
穴吹邸は瀬戸内国際芸術祭を楽しむ拠点としての最適です。
直島や豊島、小豆島に簡単にアクセスできる高松港へは、車で5分(徒歩15分)ほどでアクセス出来ます。
また、1日に複数の島を楽しみたい方にはチャーター船(海上タクシー)も手配できます。瀬戸内の静かな海をより楽しむならカタマランヨットを貸切り利用したクルージングもオススメです。
穴吹邸オンライン内覧会について
後日、オンライン内覧会を実施予定です。詳細は公式web及びプレスリリースにてお知らせいたします。
<INFORMATION>
一棟貸し(夕朝食付きプラン) 7万円~/名(4名利用、1泊2食付き)。日本庭園から屋外スパ、フィンランド式サウナを含めた一棟貸切り利用。食事は夕朝食ともに地元で活躍するシェフが目の前で腕を振るう。
住所:香川県高松市城東町1-7-15
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
有限会社INAKA TOURISM 広報担当:穴吹英太郎
電話:050-8880-9970 メールアドレス:info@anabukitei.jp